2025年1月21日から24日にドイツ・ミュンヘンで開催された2025 IEEE/SICE International Symposium on System Integrationにおける下記の発表に対し SII2025 Best Paper Finalist が授与されました.
Kazuya Sase, Haruki Kato, Hikaru Nagano, Masashi Konyo, “Real-Time Calculation of Strain Energy Density in a Fingertip for Haptic Distribution Rendering,” Paper WedP2T3.3
この論文では,物体に触れたときに生じる機械受容器の応答を触覚ディスプレイによって再現するために,仮想物体と指モデルの接触に応じた変形解析に基づいて,指モデル内の機械受容器位置におけるひずみエネルギ密度という物理量を実時間計算する手法を提案しました.メルケル細胞などの機械受容器はひずみエネルギ密度に応答するといわれており,様々な形態の触覚ディスプレイを効果的に利用するために有用と考えています.
東北大学・昆陽先生と京都工芸繊維大学・永野先生との共同研究です.本論文で提案した指の簡易有限要素モデルは,本研究室の卒業生・加藤明樹君が修士課程において開発したものです.
